SSブログ

ファミリーサポート体験記 [保育園]

「ファミリーサポート」という、何となくつかみどころのない名前のサービスがある。その実態は、いわば「公共の子育て便利屋」。本当に困ったときには役に立つこともあると思うので、まずは登録をおすすめしたい。

実質一人で育児をしようと考えたとき、「あと少し、誰かの手助けがあれば…」という場面がけっこうある。たとえば、会議があって保育園のお迎えに15分だけ間に合わない、といったときだ。
こんなときに使えそうなサービスとしては民間のベビーシッターがある。しかしけっこう値が張るし、会社によっては初回の登録がけっこう面倒そう。そんなわけで二の足を踏んでいた。
また、昨年まで通っていた市立保育園では「『超』延長保育」とでもいうべきサービスがあった。拠点保育施設までタクシーで移送のうえ、最長22時まで預かってもらえるというもので、これを利用すればたいていは何とかなった。しかし今年の春、認可ながら私立の保育園に転園し、このサービスを使えなくなってしまった。同じ認可園でありながら私立が対象外なのは解せないが、ともかく今はダメだ。

そんなときに注目したのがファミリーサポート。「自治体による子育て援助者のあっせん」とでもいえば、サービス内容は何となく分かるだろうか。
まず、「援助を受けたい人」「援助できる人」がそれぞれ登録しておく。そして援助を受けたい人が具体的な援助希望を申し出ると、自治体(ファミリーサポートセンター)が登録者の中から対応できる人を選んで紹介してくれる。料金は時間制で、1時間750~1000円だから格安といえる。多くの自治体で実施しているようだ。
一個人が片手間で手伝ってくれるというものだから、保育施設や大手ベビーシッターほどの「安定感」はないし、いい人が見つかるかどうかも分からない。また、手続きも若干面倒で、登録は平日昼間のみ(センターへ直接行く必要あり)、援助者との顔合わせも原則は平日昼間(今回は夜間にしてもらったが)と使い勝手の悪い面はある。しかし、自治体がやっているという敷居の低さ、割安な料金は魅力的で、事前に登録を済ませておいた。

そして先日、ついにこの制度を利用するときがきた。出張である。早朝出発、深夜帰宅の出張時に、保育園への送迎をお願いするのだ。本当に一人で子育てしているとしたら、ファミリーサポートで対応しきれるか微妙なところだと思うが、ウチの場合、病身ながら妻が家にいるので、送迎だけお願いすれば何とかなる。
というわけでファミリーサポートセンターに電話し、マッチングをお願いしたところ、数日で回答が来た。引き受け手が見つかったという。
「ごく近所の方です」とのことで、名字を聞いたのでこっそり付近を探してみたら、それらしき家があった。自宅から100mと離れておらず、奇跡的な近さだ。ファミリーサポートに登録してくれたことに対してまず感謝したい。
「19時に保育園へお迎え」と希望したところ、顔合わせの日時は1週間前の19時に設定してくれた。前に調べたところ、顔合わせはファミリーサポートセンターの職員が立ち会うので原則平日昼間とのことだったが、今回は職員立ち会いを省略するとのことで、助かった。

顔合わせ当日。保育園へ行くとすでにその人は到着していた。聞くと、非常勤で保育園勤務の経験があるという。これは心強い。
送迎用の「前乗せ自転車」は自前の物を用意してもらうことになったが、実際そこに子供が乗っていたのは何年前?という外観で、失礼ながら一抹の不安がある。もっとも、交通事故への不安は送ってくれる人も同様だろう。傷害保険など、何らかの救済制度はあるのだろうが。
保育士さんの立ち会いのもと、一連の流れについて簡単に打合せ、あとは一緒に自転車で自宅まで戻る。何せご近所さんだから道順の説明は不要だ。いつになくゆっくりと自転車を走らせ、自宅の場所を確認したところで今日は解散。あっけない。

あとは当日、子供がどういう反応を示すか、そこが気がかりだった。しかし実際には泣くこともなく、大層ご機嫌で帰ってきたのだという。「送り」のほうはまだ試しておらず、どういう反応か微妙なところだが、まずは一安心。今後も大いに利用したいと思う。


スポンサーリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。