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保育所放浪記 (20) ――行政が年齢構成を歪める [保育園]

最近になって、通っている保育園で興味深い現象を身近なところで発見した。クラスの「月齢構成」だ。
子供の在籍する1歳児クラスには17人いるのだが、4~6月に生まれた子は3人しかいない。一方、12月が誕生日という子は実に4人もいる。全般に年度後半に誕生日が偏っているのだ。
この偏りは偶然ではなく、「今年度新設された保育園」ならではの現象である、というのが私の推測だ。年度後半に生まれた子は、初めて迎える4月の時点でまだ首が据わっていなかったりして、0歳児クラスへの4月入園が難しい。4月を逃すと次の4月まで認可園にはまず入れないし、1年待ったとしても、既設の園では1歳児の新規受入数がごく少ない。比較的高得点なのに、誕生月ゆえに認可園に入れなかった「0歳児浪人組」が新設園の1歳児クラスに集中した結果、このような月齢構成になっているのだと思う。
考えてみると、0歳児のときに通っていた公立の認可園では、0歳児クラスの最年少が11月生まれだった。つまり今の園とは正反対で、年度前半に誕生日が偏っていたわけだ。この園の場合、0歳児から1歳児では定員が1名しか増えないので「月齢構成」も大きくは変わらず、1歳児、2歳児クラスでも年度前半に偏る傾向があるものと思われる。
と、何か大発見をしたかのように偉そうな書きぶりだが、まじめに「保活」した人にしてみれば、この程度のことはもはや常識なのだろう。しかし、保育園の選考制度がクラスの月齢構成に直結しているということに気付いたとき、少なからずショックを受けた。誕生月という、本来ランダムに決まるであろう事柄によって、受けられる行政サービスが実質的に変わってくるというのはおかしな話だ。
0歳児だけでも、たとえば「10月入園」のような枠を設けられないのだろうか。現在、認可園の保育士数の基準は、0歳児クラスについて「園児3人あたり保育士1人」だと思うが、同じ0歳児だって、年度初めと年度終わりでは「手のかかりよう」も大分違うはず。これを利用して、年度途中で増枠することが可能ではないか。とっさの思いつきだが、そんなことを考えた。


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