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家族がXiユーザの方へ――「128kbps通信解除」で学んだこと [ドコモ携帯]

意外と良心的でした、ドコモ。

何度も書くが妻が入院中である。(意に反して)個室生活なので携帯電話はベッドの上で使い放題。YouTubeを見るためにスマートフォンにしたというぐらいなので、動画を相当見ているようだ。

元々、「無線LAN完備の自宅で寝ながら動画を見る」という想定だったので、パケット使用量はそれほど多くならず、したがってパケット定額のプランは「Xiパケ・ホーダイ ライト」であった。
「ライト」という名前の所以は、高速で通信できる量が月3GBまでとなっているからで、月3GBを超過すると速度が128kbpsに落ちてしまう。元の速度を取り戻すには「128kbps通信解除料」として2500円+税を支払う必要があり、1回支払うごとに2GBの高速通信が可能になる。
しかし、ここへきて入院である。3GBの枠は月半ばで使い切ってしまい、さて、妻は128kbps通信に堪えられるだろうか?と様子を見ていたら、知らぬ間に「128k解除」の手続きを行っていたようで、料金明細にしっかり記録されていた。おーっと。

11月からは「ライト」ではない「Xiパケ・ホーダイ」(7GBまで高速通信可能)に変更したし、今月は2GB追加購入したから、これでしばらく安泰だな——そう思っていたが甘かった。10月31日の朝、妻から電話がかかってきたのだ。
「通販サイト見てたら、購入する直前で通信量が切れちゃったから、解除を申し込んだんだけど…」
えーっ! もう2GB追加するのー!?
しかも、今日が10月31日というのが最悪だ。追加購入した「高速通信権」は月内限り有効で、月が替わると無効になる。つまり今日しか使えないのである。
さすがに1日で2GB使うのは無理だろうと思いつつ、「まあ、今日は動画たくさん見れば?」と力なく答えるしかないのだった。

ところが、である。諦めきれずに「My Docomo」でパケット使用量を調べてみると、「128kbps通信の速度変更までのデータ通信量」が2.78GBとなっている。あれ?
さっき追加購入したのは2GB分なのに、あと2.78GB高速通信が可能。ということは——そう、「128k解除」しなくても、あと0.78GBは高速通信が可能だったのである。おそらく、「高速通信できる権利が残り1GBを切りました」というお知らせメールを読んで、「すでに切れちゃいました」と勘違いしたのだろう。
試しに「128kbps通信解除申込」というメニューを選択してみると、現在の通信速度は「通常速度(解除予約中)」となっていた。さっき行った「128k解除」の手続きは完了しておらず、今は「予約中」というステータスであるようだ。
こうなると、ドコモに泣きついて、さっき行った「128k解除」を取り消してもらうしかあるまい。「事情のよく分かっていない家族が、勘違いでやってしまいました」という言い訳が通用するかどうか。「予約中」だから何とかなるか。本人からの電話でなくても受け付けてもらえるか――。

あわてて「151」に電話して、事情を話してみたら、答えは意外なものだった。
「あくまでも通信をスムーズに続けるための『予約』ですので、実際にご利用にならなければ料金は発生しません。」
そうなのか! つまり、「高速通信権」がまだ残っている段階で「128k解除」の手続きを行った場合、即座に2GBの「高速通信権」がプラスされるのではなく、既存の「高速通信権」を使い切ってはじめて、新たに2GBの「高速通信権」が付与される。そして解除料2500円+税もそのときに発生する
今回の場合、「高速通信権」は0.78GB残っていた。これまでの利用実績からみて、1日で0.78GBを使い切ることは通常ありえない。しかし、ここぞとばかりにYouTubeを何時間も見ていたら危うい。あわてて妻に電話し、「あまり動画を見ないように」と、さっきとは逆の話をしたのだった。

ということで、ドコモの「128k解除」の仕組みが意外に良心的であることが分かった。
「そのぐらい当然でしょ」と考える人もいるかもしれないが、最近の携帯電話会社のなりふり構わぬやり方を見ていると、ドコモ以外の会社だったら結果は違ったのではないか、と思ってしまう。一度払った金は何があっても返しませんよ、と。

あと、「スマホ初心者」とその家族の方へ、今回得た教訓を。「128kbps通信解除」をしなくても、128kbps(わりと遅い速度)でなら無制限に使い続けることができる。「初心者」を家族に持つ人は、このことをしっかり家族に伝えておくべきだ。「高速データ通信の権利を使い切りました」というメールを読むと、反射的に「128k解除」してしまう可能性があるからだ。
関連して、家族の行動に自信が持てない人は、そもそも「限度に達しました」というメールを家族へ送らない設定にするといいと思う。私自身は、これに懲りて「限度に達しましたメール」を(妻ではなく)自分宛に送るよう変更した。「高速通信権」を使い切っても通信が途切れるわけではないから、ひょっとしたら家族は「高速通信権」が切れたと気付かず月末まで過ごすかもしれない。

余談になるが、この手のことでドコモに救われたのは初めてではない。
結婚間もないころ、妻が妊娠して日がな一日携帯電話をいじるようになり、いわゆる「パケ死」に陥ったことがあった。
この際は、「一度に限り、前月に遡ってパケ・ホーダイの事後申込みを認める」という寛大な措置により、前月と当月にパケット定額が適用され、数万円が戻ってきた。

パケ・ホーダイ ダブル : ご注意事項 | 料金・割引 | NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/charge/packet/pake_hodai_w/notice/
(「適用時期など」の項に、「ご契約回線あたり1回に限り、お申込み前月から適用することもできます」との記載がある。)

「パケ死」については大手3社とも救済策を用意しているのだが、やはり、ドコモが一番親切らしい。2010年現在の記事だが、よい記事があったのでご紹介する。

高額なパケット通信料を帳消しにできる!? 定額プランの裏ワザ
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100204/1030955/

私はドコモの回し者ではないし、むしろ以前はドコモが嫌いだった。今でも、メールの受信にパケット代がかかるというのは嫌で、その点はソフトバンクのほうがいいなと思っている。
しかし、こういう対応を見るにつけ、腐ってもドコモというか、最大手ならではの安心感、余裕が感じられる。
そんな漠然とした理由でドコモに乗り換えるという人もまずいないだろうが、すでにドコモの人は、以上のような事例を参考にしていただければ幸い。


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