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意外とおトクだった「セブンカード・プラス」 [節約一般]

勧誘に乗って得をすることも、たまにはあるようだ。

イトーヨーカドーへ行くたびに目にするのが「セブンカード・プラス」の入会勧誘。私はすでに、オレンジっぽい色の「セブンカード」を持っているので、「どうせnanaco一体型になっただけでしょ」と詳細を調べもせずに過ごしてきた。それに大体、企業がサービスの乗り換えを勧めるときには何か魂胆があり、一見よさそうでも隠れた落とし穴があるものだ。
しかし先日、店頭でふと耳にした宣伝文句が気になった。「端数が無駄にならない」「税込み金額に対してポイントがつくので、消費税率が上がるとさらに有利」というのである。ポイントといえば端数が気になる私のこと、すぐさま調査を開始した。
以下では、セブンカード(以下「無印」)とセブンカード・プラス(以下「プラス」)の違いを挙げ、どちらが得なのかを考えていくが、結論からいえば「切り替えたほうがおトク」である。

まずは違いその1。イトーヨーカドーでクレジット払いをした場合、無印は「税抜100円ごとに1ポイント+税込100円ごとに0.5ポイント」だが、プラスのほうは「税込200円ごとに3ポイント」が付与される。消費税に対してポイントがつく分、プラスのほうが有利だ。
ここでプラスの端数整理が気になった方。次の項目を読んで安心していただきたい。

次に違いその2。無印は買い物1回ごとにポイントを計算する(端数を切り捨てる)が、プラスは1ヶ月分まとめてポイントを計算する。
わざわざイトーヨーカドーのカードを作ろうと思うような人は、1ヶ月に何度か買い物をするはず(後述するが、セブンイレブンでの買い物も合算できる)。こうなると、1ヶ月に端数整理が1回だけ、というプラスの優位性が高まる。「税込価格を対象とする」という1点目の違いを考え合わせれば、プラスのほうが1割弱は多くポイントを貯められるのではないだろうか。
ちなみに、プラスの「200円で3ポイント」という宣伝文句は厳密にいうと嘘で、実際にはもっと有利だ。規約によると、付与されるポイントは「(1ヶ月通算の)税込買い物額÷200×3ポイント(小数点以下切捨て)」であるから、実質的には税込67円につき1ポイントが付与される。「200円で3ポイントだから、195円の買い物では0ポイントになってしまって無印より損じゃないか!」という心配はいらない。

そして違いその3。無印で貯まるのは「イトーヨーカドーのポイント」だが、プラスで貯まるのは「nanacoポイント」である。イトーヨーカドーのポイントは、イトーヨーカドーでの買い物に直接使えるほか、500円単位でセブン&アイ共通商品券に交換できる。一方のnanacoポイントは、nanacoチャージに交換すればイトーヨーカドーやセブンイレブンでの買い物に利用できる。
どちらが得かは一概にいえないが、前に述べた2点の違いと比べると微妙な差であることは間違いなく、これを理由に「無印かプラスか」を選択することはないだろうと思う。

あと、イトーヨーカドーとは関係ないが、違いその4。プラスのほうは、セブンイレブンでのクレジット払いが有利だ。
クレジット払いだと、無印でもプラスでも「税込200円で3ポイント」がつくのだが、プラスの場合、特定の商品を買うともらえるボーナスポイントがnanaco払いと同様に付与される。ちなみにnanaco払いは基本が「税抜100円で1ポイント」だから、1ヶ月に200円以上の買い物をするなら、プラスでクレジット払いするほうが断然有利だ。
ただしnanacoの場合、クレジットカード(セブンカードに限らない)を使ってチャージすると、そのクレジットカードのポイントをもらえる場合があるので、ポイント付与率のいいカードを持っていれば話は変わってくる。また、セブンイレブンではクオカードを利用でき、10000円のクオカードを使えば最低でも1.8%程度の割引を得られる(購入方法を工夫すればさらに安くなる)。これらを考えると、プラスが最強の支払い手段とは言い切れない。

最後に違いその5。無印は年会費が500円だが、プラスは1000円。この点は明らかに無印のほうが有利だ。
ただし両者とも、年間5万円以上の利用で年会費は無料となる。セブンカードはイトーヨーカドーで使ってこそのクレジットカードであり、年間5万円も利用しないのであればそもそもカードを作らないのが正解だと思う(年会費無料の電子マネー「nanaco」で十分)。

というわけで、私の場合、プラスに切り替えて損はなさそうだ。すでにセブンカードを持っている人も、年会費が毎年無料になっているのであれば、切り替えても大きなデメリットはなく、メリットのほうが大きいと考えられる。
なお、他サイトの解説で「無印には○○のサービスがあるが、プラスにはない」という記載が散見されるが(たとえば家族カード)、これは過去の話。最近になってプラスのサービスが拡充され、無印と同等になっている…はずだ。現在セブンカードを持っていて、利用しているサービスがあれば、プラスではどうなっているのか、各自確認していただきたい。
また、「どうしても無印カードがほしい」という奇特な方。無印カードは新規に作れないということになっているが、イトーヨーカドー系列のスポーツ用品店「オッシュマンズ」との提携カードなら作ることができる。




善は急げ、ということで早速ウェブで申し込むことにした。
セブンカードをすでに持っているせいもあるのか、手続きはかなり早かった。火曜日の午後に申し込むと1時間ほどで「審査終了」のメールが届く。本人確認書類を翌水曜日に発送したところ、金曜日に「書類が到着したのでカードの発送を準備します」とメールが来た。その後がけっこう長かったのだが、翌週の土曜日にカードが無事到着。つごう2週間弱でカードが使える状態になった。
2月中にカードを入手したのは結果的に大当たりだった。翌3月にセブンイレブンの「ポイント2倍セール」があり、ほとんどの買い物が3%還元になったからだ(詳細は別記事参照)。

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