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保育所放浪記 (19) ――私立と市立は何が違うか [保育園]

私立の認可園に入って約1年が経過した。特に問題もなく、子供は毎日楽しく通っている。ただ、2年目だから少しは休みが減るかと思ったら、喘息を発症するなど、相変わらず月に一度は園を休んでいる感じだ。
そんな日々を過ごしながら、現時点までに感じたことをまとめておく。

まず、新設の園だからか、保護者会のような組織が今のところない。
公立の園に通っていたときは父母会というのがあり、行事を運営したり進級時に記念品を配ったりといろいろ活動していた。私も、入園早々「○○係を引き継いでください」と同じクラスの保護者に言われた(閑職だったので助かったが)。
私立の園だから保護者会の類も熱心なのだろうか…と思っていたら、今のところそういう動きはない。時間が経てば有志が会を立ち上げることも考えられるが、少なくとも園の側でお膳立てして設立を促すということはないようだ。余計な仕事が増えないのはありがたい半面、年に一度くらいは他の親御さんと懇親会をやっても楽しそうだなぁとは思う。

私立だからということもないだろうが、新設の園で無駄のない設計のためか、個人の持ち物を置く場所が少ない。前に通っていた公立の園が大きなロッカーだったので狭苦しく感じる。
特に困るのは自転車のヘルメットで、ロッカーにはギリギリで入らない。今のところ4・5歳児が大幅に定員割れしており、玄関の靴箱に空きがあるのでそこに置かせてもらっているが、来年度以降はそれも辛そうだ。

これも私立だからということではないはずだが、送迎用の駐車場がない。自動車を持っている人は不便だろう。路上駐車の苦情も早速届いているようだ。ちなみに、近くにある公立園では2台分が確保してある。

期待していたモンテッソーリ教育だが、1歳児クラスでは「時々やっている」という程度のようだ。2歳児以降では朝の決まった時間に「活動」を行っているようだが、一時期通っていた東京都認証保育所と比べると「モンテッソーリ色」は薄いように思う。認可保育園に幼稚園並みのプログラムを求めるのがそもそもの間違いか。

前項と関連するかもしれないが、保育料のほかに何か費用を徴収されたかというと、ここ半年では皆無だ。正確にいえば、私立保育園連盟からカンパのお願いは来たが、ワンコインのレベルである。
この記事を書くにあたってウェブ上でいろいろ調べてみると、「私立の認可園は保育料以外の費用がかさんで…」という話を目にした。幼稚園的な要素の強い園ではそういうことが起こるのかもしれないが、そういう園ばかりでないことも知ってほしい。


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保育所放浪記 (18) ――2年目の春、私立認可園初体験 [保育園]

昨年4月、我が子は私立の認可保育園に入園した。入園辞退した事業所内保育施設から数えると実に4園目となる。
新規に開設された保育園だけあって園舎は新しい。また、通常であれば園児の大半は持ち上がりで、4月入園の人数は園児全体の数分の1のはずだが、今年に限り全員が4月入園のため、入園式は実に盛大で、幼稚園のそれを思わせた。しかし妻は前日に突如入院してしまい欠席。いろいろな意味で密かに涙していたオトウサンであった。入園式のあと、子供を市の一時保育施設に預けて自分は病院へ。

妻が入院中のため、助っ人(関西から来た私の実母)の力も借りながら慣らし保育を終え、新しい園での生活が本格的に始まった。
担任は4名で、中堅2名、若手2名という布陣。その他、朝晩を中心にパートの保育士さんが数名つき、我が子はその中で最年長と思われる先生がすっかりお気に入り。担任の抱っこでは泣き止まないときも、その先生なら泣き止むという。「嫉妬しちゃいますね」とは担任の弁。

何といっても楽なのは延長保育が利用できること。1歳児になったからこそ受けられるサービスである。19時30分までに迎えに行けばいいので、18時半過ぎに退社してもゆうゆう間に合う。普段は18時15分に退社して、特に急ぎもせずに買い物を済ませてから19時10分ごろお迎えに行くようにしている。
認証保育所のときの経験から、延長保育はものすごい人気なのかと思って、オリエンテーションの日に早速申し込んだ。しかし蓋を開けてみれば、100名弱の園児に対し月極利用者はわずか4名。我が子は最年少だった。スポット利用も日に1~2名という感じで、みんな18時半までに迎えに来られるのかー、と少しうらやましく思う。
私立ということで料金が気になっていたのだが(延長保育料は園が独自に決められる)、何と、公立保育園より安かった。公立だと10分100円、上限が月6000円だったと思うが、こちらは月3500円で定額(スポット利用は1日500円)。園児が4名しかいなくても保育士さんは2人ついてくれる。そんなに安くていいの?と思ってしまう。
というわけで実にありがたい延長保育だが、副作用で、就寝時間が大幅に繰り下がった。19時10分に迎えにいっても、子供は遊び足りないとみえてなかなか帰ろうとせず、園を離れるころには19時半近くになっている。帰宅すると19時40分を回り、着替えを済ませて夕食の支度を始めるのが20時前…と、公立時代と比べ、すべてが1時間近く繰り下がってしまった。結果として寝るのがいつも22時台で、寝つきが悪いと0時近くまで布団の上でモゾモゾやっている。そして朝は寝坊するので(親もだが)、7時台の登園は夢のまた夢となってしまった。


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