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海外プラスナンバー(韓国)で手軽に格安通話 [節約一般]

地味ながら、いい仕事してます、ドコモさん。

先日、出張で韓国へ行った。1泊2日の短期滞在だが、家族とは常に連絡のとれる状況にしておきたいし、夜には多少の長電話もしたい。さて、どうしたらリーズナブルに済むかと思案した。前提として、私の携帯電話はドコモである。いわゆるガラケーなので(狭義の)IP電話という選択肢はない。

とにかく連絡がつけばいいというなら、間違いなく最も便利なのがドコモの「WORLD WING」というサービス。申し込むだけなら無料で、基本料金のようなものもないので、知らぬ間に加入している人も多いと思う。
これを利用すると、日本から普段どおりの携帯番号にかければ、海外にいても着信する。つまり、かける人は相手が海外にいるかどうか意識する必要がないわけだ。これ以上便利なことはない。
しかし、便利なだけに料金は高い。韓国から日本にかけると1分125円、逆に日本からかけてもらうと、かける人(日本にいる家族)の払う料金は日本の携帯電話にかけるのと同額(妻の場合、国内かけ放題なのでおそらくタダ)になるが、受ける側(韓国にいる自分)に1分70円の料金が発生する。両者を比較すると「韓国にいる人が受ける」方が安いわけだが、それでも1分70円、30分で2100円。ちょっと考えてしまう金額だ。
ふつうの国際電話には安い選択肢がいくらでもあるのだが、WORLD WINGの場合、「国内携帯番号にかかってきた電話を国外へ転送する」という仕組みなので、「国内から国外へかける」場合にはほとんど工夫のしようがない。転送するところの料金はドコモにがっちり握られてしまっている。

別の方法として、国外から国内へかける場合には、あえて手持ちの携帯電話を使わず、公衆電話やホテルの電話を利用するというのがある。複数社から出ているコーリングカード(プリペイドカード)を用意すれば格安の通話ができる。
ただ、今回の場合、どの程度電話するかは事前に分からず、滞在期間もごく短いので、カードを余してしまう可能性が高い(余った通話を国内で有効活用できる場合もあるだろうが)。また、ホテルの客室に電話があるとは限らないし、韓国でも公衆電話は減ってきているという。ちょっと心細い。

というわけで悩んでいたのだが、解決策はドコモ自身の手により用意されていた。「海外プラスナンバー(韓国)」という、韓国限定のサービスである。
https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/content/plus_number/

簡単にいうと、普段日本で使っている携帯電話に対して、韓国の携帯電話番号を割り当ててもらえるというサービスである。
これにより、「日本→韓国」については、「韓国の電話会社の携帯電話にかける」という扱いになり、かける側(日本)には通常の国際電話料金がかかる一方、受ける側(韓国)には料金は発生しない。逆の「韓国→日本」についても通話料が若干安くなり、1分60円となる。
「韓国→日本」が安くなるのも有難いことではあるのだが、このサービスの真価は「日本→韓国」で発揮される。日本から韓国への「ふつうの」国際電話なら、世の中に数多くある格安のサービスを利用できるからだ。
今回、私が選んだのは「G-call」。日本の固定電話から韓国へかけると1分18円、驚くほど安いわけではないものの、30分話しても540円だからまずまずのお値段だ。探せばもっと安いサービスもあるのだろうが、G-callはすでに契約しており、日常的に利用していたので手続きが簡単だった。また、使った分だけ後払いなので、プリペイドのように「余った」「足りない」という心配もない。
ちょっと気になったのでプリペイドサービスも調べてみたところ、ブラステル(これも自分が日常的に使っている)だと1分9.5円、もしくは「1分5.5円+国内通話料(我が家だと3分8.64円)」で済むようだ。後者だと30分話して251.4円だからG-callの半額以下。チャージを余しても国内通話で消費できる。失敗したなーと思ったが、ブラステルは通話手順が若干面倒(ダイヤルする桁数が多い)なので、機械の苦手な妻には若干きつかっただろう、ということにしておく。あと経験上、音質はG-callのほうがよい。

長くなったが、実際にこの「海外プラスナンバー」を利用してみた。
まず出発前、成田空港でドコモのカウンターに立ち寄り「海外プラスナンバー」を申し込んだ。その場で3つぐらい(韓国の)電話番号を見せられ、「どの番号がいいですか」と選ばせてくれるあたりが日本品質。入手した番号を家族に知らせて韓国へ飛び、仁川空港で携帯電話の設定をいじると、即座に利用案内のSMSが飛んできた。
滞在中、自分から電話をかけることはなかったが、日本の家族からは2度ほど電話がかかってきた。国際電話のかけ方をメモしてきたので、さすがに間違えることなくかけられたようだ。
そして翌日、夜遅くに帰国したので空港のドコモカウンターには立ち寄らず、翌日「151」に電話をしてサービスの廃止を依頼。後日明細を確認してみると、料金の請求は2日分(解約日は料金発生なし)で20円弱。実に良心的だ。

このサービス、残念ながら韓国でしか使えないのだが、特に短期の滞在では現地の携帯電話をレンタルするより安価で便利。韓国へ行く人は知っておいたほうがいいと思う。


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