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我が家の年金未納問題 (4) ――後日談:忘れていた、大きなオマケ [諸手続]

少し前、国民年金の追納について記事を書いた(目次はこの記事の最後に)。妻の年金が一部「半額免除」となっており、免除されていた半額をようやく払ったというものだ。
このときは、追納した額の0.5%のTポイントをゲットして「やったやった」と喜んでいたのだが、それどころではない「オマケ」が来たので追記しておく。

昨日、ポストを開けると日本年金機構から妻へハガキが届いていた。「社会保険料控除証明書」とある。
これを見て「やった!」という思いが半分、「甘かった!」という思いがもう半分だった。そのココロが何であるかは後述するが、いずれにしても、年金を追納した際、社会保険料控除のことまで頭が回っていなかったことは確かだ。

「社会保険料控除」というのは、簡単にいえば「年金や健康保険は社会人としての必要経費なので、その分は所得税や住民税の対象外にします」ということ。会社員の場合は年金も健康保険も天引きだし、年末調整で自動的に税金が精算されるので、あまり意識することはないかもしれない。
自分自身も、仕組みは知っていたものの、工夫によって節税するようなこともできないので興味は薄かった。

しかし今年の私は違う。未納になっていた妻の年金保険料を追加して支払ったからだ。支払った年金保険料は過去の分ではあるが、「今年払った必要経費」という見方をされるので、今年の所得税計算に反映される。
つまり、本来なら私の遊興費になっていた(?)14万円は「遊興費だから税金を払いなさい」となるところだが、実際にはその分で国民年金保険料を払ったので「じゃあ税金はいいです」となるわけだ。
具体的には、まず所得税について、年末調整のときに今回来た社会保険料控除証明書を出せば、14万円の10%なり20%なりが戻ってくる(エグゼクティブな人はもっと戻ってくるだろう)。ばかにならない金額だ。さらに、「戻ってくる」という実感はないものの、来年の住民税も14万円の10%ぶん安くなる。トータルでは14万円の2~3割が戻ってくるのだ。
私が証明書を受け取って「やった!」と思ったのは、この「戻り」をすっかり忘れていたから。

以上は一般論だが、今の自分に関しては、おそらく14万円の1割しか戻ってこない。
というのは「住宅ローン減税」があるから。収入に比して多額の住宅ローンを抱えているため、向こう7、8年間は所得税がもともとゼロになる見込みなのだ。
社会保険料控除は単純なキャッシュバックとは違い、「所得に応じた税金が発生していれば、それを安くします」というものだから、そもそも税金が0円の人には何の恩恵もない。安くなるのは住民税の10%だけだ。
ここまで事前に気付いていれば、住宅購入の直前に追納したのに…それが「甘かった!」のココロである。

ともかく、国民年金保険料を追納する場合、それによって社会保険料控除が受けられるので、実質負担額は保険料の7割ないし8割といったところだ。そう考えると多少は気が楽になる。
学生のときに払い残した年金を、社会人になって所得が増えてから支払うと、ちょっとした節税になる…かもしれない(免除制度の趣旨には合致しないが)。

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