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子供の洗髪嫌い対策、我が家の場合 [育児]

風呂で髪を洗うのは、子供によってはちょっとした試練だ。自分自身の子供時代を振り返ると、洗髪はそこまで嫌いではなかったが、失敗してシャンプーが目にしみたり、無意識のうちに息を止めていたりと、決して心地よいものではなかった。
そして我が子はどうかというと、これが極度の洗髪嫌い。正確には、髪を洗うこと自体はいいのだが、目に水が入るのが大嫌いだった。
そんなわけで、生まれて以来約4年間、私の太ももの上で子供を仰向けにし、床屋のように顔を真上に向けて、髪にだけお湯がかかるようにして洗っていた。しかしそろそろ限界だ。何せ身長100cmである。

ということで、何とかして「目をつぶって髪を洗う」という通常のスタイルに移行したいと思ったわけだが、苦労したわりに、答えはシンプルだった。「慣れ」である。

当初、「いきなり頭からお湯をかける」というのは刺激が強く、トラウマになって尾を引くと困ると思い、何らかの緩和策が必要だと考えた。
思い付いたのはシャンプーハットだ。検索すると、安いものは1000円しない。ただ、うちの子供の場合、泡が嫌いなのではなく水が嫌いなので、水漏れは可能な限り防ぎたい。
ということで行きついたのが3000円以上もする外国製の製品。おでこに当たる部分がシリコン製になっているので密着度合いが高く、水漏れを防ぐというものだ。試しに自分が装着してみたが、工夫すれば顔の水濡れゼロで洗えるか、という感触を得た。
ところが、初日にいきなりずっこけた。シャンプーハットを装着したくない、というのである。キャラクターもののシャンプーハットが多い中、機能重視で地味なデザインにしたのもよくなかったのだろうか。いろいろ説得したが、結局は一度も装着できなかった。洗髪以前の問題だ。

そこでネットを徘徊したわけだが、同じ悩みを持つ先輩たちのアドバイスの中で唯一、使えそうだと思った方法が「荒療治」。シャワーではなく、手桶で頭からお湯を一気にかける、というのである。
何だか極端なように思えるが、いちおうこれを選んだ理由はある。シャワーで緩やかにやるより短時間で済み、苦痛が短くて済む、という説明に思わず納得したからだ。お湯をかけ終わったら、すかさずタオルを渡して顔を拭かせる。
1週間もすれば慣れますよという体験談を読み、「我が子の場合、1週間はないだろう」とは思ったものの、これ以外に方法は思いつかなかった。

数日後、100円ショップで手桶を買ってきた。子供はまだ事情を知らず、新しい道具でさっそく水遊びを始めた。
そしておもむろに洗髪開始。案の定ギャーギャー泣き叫んだが、「目をつぶって」と声をかけてからお湯をかけるというルールを決め、半ば強制的に洗った。まだ髪の毛もそれほど多くないので、すすぎは2回でいいことにした。
ちなみにシャンプーは、赤ちゃん時代から愛用しているピジョンのベビーシャンプーである。おそらく目にしみにくい。一見高価だが、消費量が少なく、1本使い切るのに何ヶ月もかかるのでそうでもない。



それから数日は、風呂のたびにひと騒動だった。洗髪するタイミングになると「トイレ行きたい」「おなか空いた」「おなか痛い」等、いろいろな言い訳が出てくる。さすが4歳児だ。しかし、わがままを多少聞いたうえで最終的には手桶で洗った。
半月ほどした頃だったか、頭からお湯をかけ、手早くタオルを渡したところ、文句を言うかと思った子供はなぜか笑い出した。「泡はちょっと嫌い」というから、お湯に関しては耐性ができてきたようだ。
そして翌日、身体を洗ってから頭を洗おうとしたら「先に頭!」と子供に怒られた。それも「嫌なことを先に済ませたい」という感じではなく、純粋に、頭を先に洗いたいといったふうだった。呆気にとられながらも頭からお湯をかけた。シャンプーを泡立てても特に嫌がる様子はなく、その姿を鏡で観察する余裕があった。
さらに数日すると、子供の反応は「頭からお湯をかぶるのが楽しい」といったふうに変わっていた。相変わらずタオルは手放せないものの、拭けば大丈夫ということが分かって安心したようだ。子供の順応性には驚くばかりだ。

というわけで、長年の洗髪問題は100円の手桶で解決してしまった。もちろん、この方法がすべての子に有効だとは思わないが、思い切って子供の順応性に賭けてみるというのもアリなのではないかと思った次第。


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