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最強の支払い手段? イトーヨーカドーでギフトカード [節約一般]

セブンカード・プラス、勇んで入手したはいいものの、強敵の存在に今さら気付いた。

というわけで最近多いイトーヨーカドーの話。ヘビーユーザーなら、クレジット機能つきの「セブンカード」ないし「セブンカード・プラス」は不可欠だが、これらのカードでクレジット払いするより明らかに得な方法があるのだ。
それは「商品券払い」。ここでいう商品券は、セブン&アイ共通商品券、クレジットカード会社の発行するギフトカード、どちらも含まれる。後述するが、併用すればよりおトクだ。

ポイントサービスのある店では、ギフトカード類で支払うとポイントがつかない(or 減額される)ことが多い。ヨドバシ、ビックのような家電量販店がその典型だ。
その類推で、イトーヨーカドーでもギフトカード払いはポイントなしだろうと思っていたのだが、これが違うのだ。セブンカードあるいはセブンカード・プラスを呈示すると、現金同様、税抜100円ごとに1ポイントを付与してくれる。特定の商品を買うともらえるボーナスポイントも取りこぼすことなくもらえるし、ハッピーデーの5%引き対象にもなる。毎日安心して使える支払い手段だ。

これには明確な根拠がある。オレンジ色の「セブンカード」、青色の「セブンカード・プラス」とも、会員規約のなかに「ポイントサービス特約」というのが含まれており、付与条件や付与率がしっかり規定されているのだ。
世の中の多くのポイントサービスは、利点ばかりを強調した曖昧な宣伝文句が情報のすべてであり、細かな疑問点はその都度確認するなり、実際にやってみるなりするしかない。その点、セブンカードはこのように規約でしっかりサービス内容を約束してくれている。この姿勢は高く評価したい。
規約はウェブ上で公開されているので、興味のある方は一読をおすすめする。
http://www.7card.co.jp/company/bs/c03.html

というわけで、ギフトカード払いでも現金払いと同様にポイントがつくことは分かった。では、ギフトカードで払うとどのくらい得をするのか。
それは、ギフトカードを割安に入手できるかどうかにかかっている。
2015年2月、都内某所の金券ショップで探したところ、VJAギフトカードは1000円券が985円、セブン&アイ共通商品券は990円だった。割引率にするとそれぞれ1.5%、1.0%となる。これを使ってイトーヨーカドーで買い物し、レジでセブンカードを提示すると、さらに1%分のポイントがつく。よって、VJAギフトカード利用なら還元率は驚異の2.5%!
――と喜ぶのはちょっと早い。VJAギフトカードはお釣りが出ないからだ。また、現金・ギフトカード払いの際のポイントは「税抜」100円に対し1ポイント、つまり「税込」108円に対し1ポイントだから、還元率は1%に満たない。端数整理のこともあるので、0.9%ぐらいに思っておいたほうがいい。

最後に実践編。税抜2525円、税込2727円の買い物をしたとしよう。
セブンカードでクレジット払いすると、ポイントは「税抜100円ごとに1ポイント」+「税込100円ごとに0.5ポイント(小数点以下四捨五入)」なので、25+14=39ポイントとなる。
また、セブンカード・プラスでクレジット払いをすると、ポイントは「税込200円に対し3ポイント(小数点以下切捨)」なので2727÷200×3=40.905 → 40ポイントとなる(実際には同月の他の買い物との合算でポイントがつくので、端数が切捨てとなる可能性は低い)。
一方、VJAギフトカードを利用する場合だが、お釣りが出ないので、「VJAギフトカード1000円券2枚」と現金を併用することにする。この場合、ギフトカード2枚を購入する際に30円の「還元」があり、さらにレジで「税抜100円ごとに1ポイント」がつくので25ポイントがもらえ、トータルで約55円分の還元。明らかにお得だ。

が、ここで満足してはいけない。さらに上を目指そう。
ギフトカードはクレジットカードと併用できるので、ギフトカードで支払えない端数727円を、たとえばセブンカードで支払うとする。この場合、税抜2525円に対して「税抜100円ごとに1ポイント」が付与され、さらに端数727円に対して「税込100円ごとに0.5ポイント(小数点以下四捨五入)」が付与されるので、合計ポイントは25+4=29ポイント。トータルで約59円分の還元となる。(セブンカード・プラスで同様のことをした場合の計算方法が不明。規約からは明確に読み取れない。)
また別の例として、ギフトカードで支払えない端数727円を、お釣りの出るセブン&アイ共通商品券で支払う方法もある。これだと、セブン&アイ共通商品券1000円券の購入時に10円の「還元」があり、レジで25ポイントもらえるので、トータルで30+10+25=65円分の還元となる。2727円に対し65円分の還元だから、率にして約2.4%。

というわけで、身近に金券ショップがあり、永続的に安くギフトカードを仕入れられるなら、イトーヨーカドーでのギフトカード払いは最強ではないかと思われる。
残された問題は、セブンカードのクレジット利用高が年間5万円に達しないと年会費が発生してしまうという点だ。損だと分かっていても、たまにはクレジット払いをするのがよいと思う。クレジット払いとギフトカード払いではおおむね0.9%の差があり、50000×0.9%=450円なので、利用高5万円を達成するほうが、年会費を支払うよりは若干得になると考えられる。
なお、セブンカードの利用高を稼ぐには、nanacoへのクレジットチャージを行うという手もある。「まずい、あと1ヶ月で○万円使わないと年会費が発生してしまう!」という際には便利に使える。しかしこの場合、チャージ後のnanacoをどこでどう使おうか、という悩みが残される(公共料金等の払い込みで消費するのが王道ではある)。
あと、セブンカード・プラスの場合、セブンイレブンで時々実施している「nanacoポイント2倍」キャンペーン時にはクレジット決済がけっこうおトク(3%還元)なので、この時期に利用高を稼ぐという方法も考えられる。

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意外とおトクだった「セブンカード・プラス」 [節約一般]

勧誘に乗って得をすることも、たまにはあるようだ。

イトーヨーカドーへ行くたびに目にするのが「セブンカード・プラス」の入会勧誘。私はすでに、オレンジっぽい色の「セブンカード」を持っているので、「どうせnanaco一体型になっただけでしょ」と詳細を調べもせずに過ごしてきた。それに大体、企業がサービスの乗り換えを勧めるときには何か魂胆があり、一見よさそうでも隠れた落とし穴があるものだ。
しかし先日、店頭でふと耳にした宣伝文句が気になった。「端数が無駄にならない」「税込み金額に対してポイントがつくので、消費税率が上がるとさらに有利」というのである。ポイントといえば端数が気になる私のこと、すぐさま調査を開始した。
以下では、セブンカード(以下「無印」)とセブンカード・プラス(以下「プラス」)の違いを挙げ、どちらが得なのかを考えていくが、結論からいえば「切り替えたほうがおトク」である。

まずは違いその1。イトーヨーカドーでクレジット払いをした場合、無印は「税抜100円ごとに1ポイント+税込100円ごとに0.5ポイント」だが、プラスのほうは「税込200円ごとに3ポイント」が付与される。消費税に対してポイントがつく分、プラスのほうが有利だ。
ここでプラスの端数整理が気になった方。次の項目を読んで安心していただきたい。

次に違いその2。無印は買い物1回ごとにポイントを計算する(端数を切り捨てる)が、プラスは1ヶ月分まとめてポイントを計算する。
わざわざイトーヨーカドーのカードを作ろうと思うような人は、1ヶ月に何度か買い物をするはず(後述するが、セブンイレブンでの買い物も合算できる)。こうなると、1ヶ月に端数整理が1回だけ、というプラスの優位性が高まる。「税込価格を対象とする」という1点目の違いを考え合わせれば、プラスのほうが1割弱は多くポイントを貯められるのではないだろうか。
ちなみに、プラスの「200円で3ポイント」という宣伝文句は厳密にいうと嘘で、実際にはもっと有利だ。規約によると、付与されるポイントは「(1ヶ月通算の)税込買い物額÷200×3ポイント(小数点以下切捨て)」であるから、実質的には税込67円につき1ポイントが付与される。「200円で3ポイントだから、195円の買い物では0ポイントになってしまって無印より損じゃないか!」という心配はいらない。

そして違いその3。無印で貯まるのは「イトーヨーカドーのポイント」だが、プラスで貯まるのは「nanacoポイント」である。イトーヨーカドーのポイントは、イトーヨーカドーでの買い物に直接使えるほか、500円単位でセブン&アイ共通商品券に交換できる。一方のnanacoポイントは、nanacoチャージに交換すればイトーヨーカドーやセブンイレブンでの買い物に利用できる。
どちらが得かは一概にいえないが、前に述べた2点の違いと比べると微妙な差であることは間違いなく、これを理由に「無印かプラスか」を選択することはないだろうと思う。

あと、イトーヨーカドーとは関係ないが、違いその4。プラスのほうは、セブンイレブンでのクレジット払いが有利だ。
クレジット払いだと、無印でもプラスでも「税込200円で3ポイント」がつくのだが、プラスの場合、特定の商品を買うともらえるボーナスポイントがnanaco払いと同様に付与される。ちなみにnanaco払いは基本が「税抜100円で1ポイント」だから、1ヶ月に200円以上の買い物をするなら、プラスでクレジット払いするほうが断然有利だ。
ただしnanacoの場合、クレジットカード(セブンカードに限らない)を使ってチャージすると、そのクレジットカードのポイントをもらえる場合があるので、ポイント付与率のいいカードを持っていれば話は変わってくる。また、セブンイレブンではクオカードを利用でき、10000円のクオカードを使えば最低でも1.8%程度の割引を得られる(購入方法を工夫すればさらに安くなる)。これらを考えると、プラスが最強の支払い手段とは言い切れない。

最後に違いその5。無印は年会費が500円だが、プラスは1000円。この点は明らかに無印のほうが有利だ。
ただし両者とも、年間5万円以上の利用で年会費は無料となる。セブンカードはイトーヨーカドーで使ってこそのクレジットカードであり、年間5万円も利用しないのであればそもそもカードを作らないのが正解だと思う(年会費無料の電子マネー「nanaco」で十分)。

というわけで、私の場合、プラスに切り替えて損はなさそうだ。すでにセブンカードを持っている人も、年会費が毎年無料になっているのであれば、切り替えても大きなデメリットはなく、メリットのほうが大きいと考えられる。
なお、他サイトの解説で「無印には○○のサービスがあるが、プラスにはない」という記載が散見されるが(たとえば家族カード)、これは過去の話。最近になってプラスのサービスが拡充され、無印と同等になっている…はずだ。現在セブンカードを持っていて、利用しているサービスがあれば、プラスではどうなっているのか、各自確認していただきたい。
また、「どうしても無印カードがほしい」という奇特な方。無印カードは新規に作れないということになっているが、イトーヨーカドー系列のスポーツ用品店「オッシュマンズ」との提携カードなら作ることができる。




善は急げ、ということで早速ウェブで申し込むことにした。
セブンカードをすでに持っているせいもあるのか、手続きはかなり早かった。火曜日の午後に申し込むと1時間ほどで「審査終了」のメールが届く。本人確認書類を翌水曜日に発送したところ、金曜日に「書類が到着したのでカードの発送を準備します」とメールが来た。その後がけっこう長かったのだが、翌週の土曜日にカードが無事到着。つごう2週間弱でカードが使える状態になった。
2月中にカードを入手したのは結果的に大当たりだった。翌3月にセブンイレブンの「ポイント2倍セール」があり、ほとんどの買い物が3%還元になったからだ(詳細は別記事参照)。

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