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要注意! 扶養家族の株取引 (1) ――いい扶養、ダメな扶養 [諸手続]

扶養家族が株で大損した。しかも翌年、何故か扶養の対象から外されてしまった——
踏んだり蹴ったりだが、今の制度ではそんなことがありうると知った。自分も、すんでのところで大失敗するところだった。

最近の株高で、妻が「株を売ろうかな」と言い出した。
最近は病状が悪く株を売り買いする元気もないようだが、元来、妻の相場観というか度胸は大したもので、震災直後の株安を利用してカタい株を買っていた。それが今、倍ぐらいの値段になっているという。
今回の株高、私も妻も長く続かないだろうと思っていて、じゃあさっさと売りましょう、という話になった。

翌朝。掃除機をかけながらふと思った。今、妻が株を全部売ると100万円以上の売却益が出る。とすると、扶養から外れてしまうのでは?

扶養といっても「税金」「健康保険・年金」の2つの切り口があるが、このうち、税金についてはそれほど心配する必要がない。
というのは、源泉徴収ありの特定口座を使っているから。売却益に対する税金は自動的に引かれ、確定申告する必要がないのだ。
つまり、売却益に比例する税金は課せられるものの、妻が扶養家族でなくなることにより、自分の支払っている所得税まで増える、ということはない。扶養家族がパートをする場合、「儲けがある一線を越えると、かえって損をする」というのが常識となっているが、源泉徴収ありの特定口座を利用している限り、株についてはそういう「一線」はないわけだ。

ということで、問題は健康保険と年金ということになる。これがなかなか悩ましいのだが…長くなるので次回に続く。


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これでいいのか、電子証明書の有効期限 [諸手続]

ここ数年、確定申告は「e-tax」を利用している。
直接のきっかけは「タダでカードリーダをもらえるから」。当時、e-tax利用初年度は5000円の税額控除が受けられたので、ICカードリーダを買ってお釣りが来た。
それ以外にもご利益はある。自宅のパソコンから24時間いつでも申告でき、税務署へ行ったり書類を送ったりする必要がないのが便利だ。最近、自分の時間は深夜にしかとれないので、この時間帯に手続きが完結するのはありがたい。
一方、デメリットとして、e-taxだと、証明書や領収書など、本来提出すべき書類の内容を手入力しないといけないというのがある。書類が多ければけっこうな労力になる。しかし、私はデータ入力のような「一見頭脳的な単純作業」は好きなので苦にならない。それに、紙で申告する場合でも、入力は不要だが集計や記入は必要で、手間はあまり変わらないという見方もできる。

というわけで、自分にとってはデメリットがほぼ皆無のe-taxだが、唯一といっていいデメリットが、電子証明書を維持せねばならないこと。
e-taxでは、ネット上で本人確認をするために「電子証明書」が必要となる。この証明書は市役所で発行してもらえるもので、住基カードにその証明書を書き込むことになる。
問題は証明書の発行手数料で、ウチの市の場合500円かかる。一度きりなら納得もするが、有効期限は3年で、3年ごとに更新料が500円かかる。年間170円程度だから大したことはないのだが、無料でないこともまた確かだ。
また、電子証明書を更新するためには平日に市役所に出向かねばならず、これが面倒だ。駅前にある市政窓口は早朝から夜まで営業していて便利なのだが、ここでは手続きできないという。今回はたまたま勤務の関係で平日休みがあったのでいいが、そういう機会がなければ大変だ。

ここでようやく本題に入る。
自分の電子証明書はこの2月中旬に有効期限を迎える。確定申告にはギリギリ間に合わない可能性がある。
電子証明書の更新は期限の3ヶ月前から可能なので、12月末、平日休みを利用して市役所へ行ってきた。暗証番号やパスワードを久しぶりに尋ねられて緊張したが、幸い、記憶に間違いはなく、すんなり手続きできた。
やれやれと思っていたら、思いがけない案内があった。電子証明書を更新すると、古いほうの証明書は今日限りで失効するが、新たな証明書は「今日から」3年間有効なのだという。つまり、旧証明書の期限ギリギリに更新すれば新証明書は3年後の2月まで有効であるところ、前もって12月に更新すると、新証明書の有効期限は12月になってしまうのである。運転免許証のように、「更新期間内であれば、いつ更新しても有効期限は同じ」というのを期待していただけに、かなり損した気分だ。
どうせ電子証明書はe-taxにしか使わないのだから、かりに3年後の2月中旬まで有効だったとしても、12月で期限が切れるとしても、有効期間が「確定申告3回分」であることに変わりはない。しかし「前倒し更新」をこのまま続けていると、そのうち「確定申告を2回やっただけなのに、もう更新時期」ということになりかねない。
「証明したのは今日だから、その内容を保証できるのは今日から3年間である」という理屈は分かる。しかし、こういう制度では更新をギリギリまで保留する人が増え、特定の時期に窓口が大混雑するなど、弊害があるのではないか。運転免許証と同じく、「いつ更新しても、更新後の証明書の有効期限は変わらない」という制度を強く要望したい。

余談だが、ウチの市では「印鑑証明カード」の機能を住基カードに載せることができるというので、さっそく載せてきた。これにより、セブンイレブンでも住民票の写しを入手できるようになった。
しかし問題があり、住基カードの有効期限(10年)が来ると、印鑑証明もろとも失効することになるという。
まあ、印鑑証明自体あまり利用しないし、10年ごとに新たに印鑑を登録することは許容範囲内ではあるが、電子証明書の件といい、住基カードはどうも細部がちょっとずつ不便な印象がある。


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