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「物言う患者」になるべきか [雑感]

患者は、具合が悪くても声を上げないといけないのだろうか。

妻が入院した。正確には、入院して3日で退院し、1週間後に再入院した。
本来退院すべきでないのに判断を誤って退院させられ、結局また入院――患者からすればそういうことなのだが、実は2度目の入院時、医者からは「あえて入院しなくても」と言われた。それを押し切っての再入院である。

経緯を説明すると長くなるが、頭痛と発熱があり、とりあえず持病に関係する科に駆け込んだら、検査の結果「持病については悪くない」ということで返され、以後、調子が悪くても相手にされない状態になってしまった。頭痛の原因は?と聞くと、副鼻腔炎だの薬の影響だの、聞く人によって違うことを言う。
耳鼻科やら救急外来やら、1週間のうちに5人ぐらいの先生に見解を聞いた。薬のせいだから「何か」の薬を切るようにと言う人もいれば、脳外科の頭痛外来を勧める先生もいた。そんなことを全部外来でやっていたら、いつまで経っても頭痛のままだ。そうこうしているとひどい頭痛が再発したので、しびれを切らして「突撃再入院」である。

愚痴は追い追い書くかもしれないが、まず言いたいのは、医者は自分の専門外については判断しないし、そのくせ専門外のことが原因かもしれないという材料を得ると、そちらが原因だと決めつける。内科医にとっての副鼻腔炎というのは格好の「逃げ材料」のようだ。
腹が立つのは、副鼻腔炎が原因だと言いながら、総合病院で耳鼻科があるにもかかわらず、自病院の耳鼻科へ話をつながないこと。あと、脳外科も紹介されなかった。穏和な私もさすがにエキサイトした。


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我が家の新定番「ドライゼロ」 [雑感]

この夏、ノンアルコールビールを少し見直した。

我が家の食卓からビールが消えて久しい。
数年前は、休日ともなると昼間から飲むのが当たり前だった。しかし今は妻の服薬の関係で、家の内外を問わず、夫婦で禁酒生活である。

禁酒を始めたころ、まずはノンアルコールビールを試した。当時はノンアルコールビールに次々と新製品が出ており、ひょっとしたら意外とうまいのではないか、という期待があった。
しかし、その期待はすぐに打ち砕かれた。勝手に本命視していたキリン「フリー」が(私たちには)信じがたい味だったのだ。サントリー「オールフリー」は大分マシだと思ったものの、あえて飲むこともないなという味。
その後、一般的な炭酸飲料にシフトした後、一時期は「ノンアルコールチューハイ」を愛飲していた。キリン「ゼロハイ」が、レモン味に限ってだが納得のいく味で、ずいぶん買いだめしたものだ。
さらに数ヶ月経ち、自分たちの中でのチューハイブームが去って、最近は再び「ふつうの炭酸飲料」生活が続いていた。

そうして迎えた今年の夏。妻がどうしてもビールを飲みたいという。自分も飲みたいのはやまやまだ。しかし、薬のことを考えるとそうもいかない。
そこで再びノンアルコールビールにチャレンジすることにした。
以前に懲りたノンアルコールビールを再度試そうと思ったのは、気になる製品があったからだ。アサヒ「ドライゼロ」である。スーパードライにそっくりの缶で、それがまず単純にビールっぽくてうれしい。そして何より、ノンアルコールビールとしてかなりの後発であるからには、既存の製品を上回る「何か」があるのではないか、と思ったのだ。
期待半分、不安半分でまずは1缶買ってきた。刺激で味をごまかせるよう、炭酸をできるだけ抜かないようにグラスに注ぐ。そして飲む。
――うーん。いろんな意味で、スーパードライっぽいじゃないか!

実は私、ビールとしてのスーパードライは嫌いだ。ピルスナータイプですっきりした後味のビールが好みで、メジャーな製品の中では、副原料を使わなくなってからの「一番搾り」、あるいはプレミアムでない「モルツ」を好んで飲んでいた。
今回買った「ドライゼロ」は、スーパードライの「嫌いな部分」も含めて、よく再現していると思う。妻はもともとスーパードライが好きだったので、「ドライゼロ」もなかなかの高評価。私にしても、何だかんだ文句を言っているが、ビールに飢えた現在の状態では、「スーパードライ似」とはいえ「ビール感」のあるこの飲み物、意外に気に入った。
原材料に麦芽が見当たらないあたり、若干背筋に寒いものを感じるが、アルコール抜きで精神の安定を手軽に買えるなら悪くない。

というわけで、今は冷蔵庫に「ドライゼロ」を常にストックしてある。価格も良心的で、近所のドラッグストアで5缶598円。炭酸飲料並みの価格だ(いや、まさに炭酸飲料なのだが)。
ノンアルコールビールをあきらめた人、一度飲んでみる価値はある。


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