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洗濯乾燥機、修理の一部始終 [家電]

不調だった洗濯乾燥機を日曜日に修理してもらった。実際には修理というより定期点検、オーバーホールという趣だった。

前の記事で書いたとおり、修理を依頼したきっかけは、朝になっても乾燥が終わらないこと。洗濯物は乾いているのに、そのことを正常に検知できていないように見えた。
ダクト内のホコリを掻き出すなど努力したが改善しないので、修理を依頼した。幸い、延長保証の期間内なので修理代はタダで済むと思われる。

で、去る土曜日に修理の人が来たのだが、実はその数日前から症状が若干改善していた。放っておいてもちゃんと乾燥が終わるようになったのだ。掻き出したホコリが完全に排出されたことで、ダクト内に残りがちだった湿気が減ったのだろうか。
ともかく、修理を依頼したときから若干状況は変わっており、厳しいことを言えば故障だという申告は嘘になる。しかし、購入後4年になろうとしている洗濯乾燥機にとって、今回はちょうどいい定期点検のチャンス。まだ故障が直っていないことにして、ひとまず見てもらった。
どんなふうに原因を切り分けていくのか、と興味津々で見ていたが、担当者は症状を聞き取り、エラーコードをちょっと見ただけで「センサを取り替えますが、部品がないので後日…」。おっと、今日終わらないのか。
その後すぐ電話があり、部品はあったので明日行くとのこと。修理を依頼したときにも思ったが、このへんのスピード感が頼もしい限り。明日は外出の予定があったので一番遅い時間帯にしてもらった。

そして日曜日。17時前に、昨日とは別の修理の人が来た。パナソニックの洗濯乾燥機なのに来た人の名札が「日立エンジニアリング」となっていたのは妙だが、効率化のために競合他社どうしの融通もしているということだろうか。

修理の風景をずっと「現場」で見守る。その場を離れるには若干の不安があったし、純粋にどういう作業なのか見てみたいという気持ちもあった。そのへんは修理の人も心得ているようで、「洗面所のドアが内開きなので、閉めないと作業できないことがあると思いますが…」。要は「本来なら全部見てもらって結構だが、スペースの関係で扉を閉めてしまう時間帯があるのでごめんね」ということ。
さすがは日常的に修理をしているだけあって、狭いところでの分解・点検は実に手際よい。てっきり本体を前に引き出して作業するのだと思ったが、実際には「前脚」を軸にして本体を45度ぐらい前に傾け、斜めの状態で裏蓋を開けていく。本体を斜めに保つための治具があり感心した。

その後はドアがほとんど閉まっていたのでよく見えなかったが、エラーコードを分析するとヒートポンプ部に詰まりが見受けられる(風量が少ないことによる異常高温)ということで、ユニットごと全交換。ヒートポンプは乾燥機能の肝だから、これを全交換してもらえるとはラッキー。さらに湿気を外へ捨てる部分の逆止弁も交換するという。
交換作業が終わると今度は本体を起こしてフロントパネルを開け、ダクト内のホコリを取る。カバーを外したから簡単にとれるのかと思ったら、何のことはない、手を突っ込んでつまみ出すのだった。先週末にがんばって掻き出したので量は少ないというが、それでも野球ボール2個分ぐらいは出てきた。
これで処置はあらかた終わった。あとはフィルター類を台所用洗剤で洗い、動作確認をして終了。結局センサは交換しなかった。ヒートポンプユニットを全交換すれば症状はおさまるという見立てである。

修理中にいろいろと技術的な話を聞けたのでメモしておく。
まず、今回の不具合の直接的な原因であるホコリの付着について。原因は洗剤の油分だという。パナソニックの斜めドラム式洗濯機では、最初に「高濃度の洗剤液」を洗濯物にからませることで洗浄力を確保している。また、最近は市販の洗剤は濃度がどんどん高くなる傾向にある。これらの結果として、すすいでも洗剤が抜けにくく、厚手の衣類には洗剤が残りがちだという。たしかに、2回すすいだのに洗剤のにおいがするなぁと思うことは多い。この残った洗剤成分が高温の熱風により分解され、ホコリが油っぽくなる。そしてダクトの壁面やヒートポンプの熱交換機部分にべったりと張り付くのだという。対策としては「洗剤の量を減らせばよい」そうだが、さて、汚れ落ちはどうなのだろう。ただでさえ、洗浄力では垂直式(というのかな)に劣るといわれる斜めドラム式のこと、ちょっと気になる。
また、今回交換したヒートポンプは、フィルター2つを通過したあとの部分なので、本来ならほとんどホコリは到達しないという(そのわずかなホコリが油分で付着してしまった)。つまり、ヒートポンプ内というのは、定期的にホコリを除去すべき部位ではないということだ。
いずれにしても、設計時点で洗剤の成分の「進化」を見誤ったのが今回の故障の原因だ、ということらしい。設計ミスと言ってしまえばそれまでだが、洗濯洗剤のトレンドまで考えて設計するのは難しそうだ。最新機種では、ファン、ヒートポンプ、ドラムの位置関係を見直し、風の通り道の総延長を短くすることで、付着するホコリの総量を抑えているということだった。

2時間近くかけた修理は無事に終わった。日曜日の夕方に来てもらえたのは実にありがたいと思った。
その場で修理代の請求はなかったが、まだ安心はしていない。おそらく伝票が家電店(正確には、家電店の延長保証を受け持つ保険会社か)へ行き、そこで保険適用かどうか審査されて、初めて「修理代タダ」が確定するのだと思う。伝票には単に「ヒートポンプユニットを交換した」としか記されていないはずで、「通常の経年劣化だから保険はアウトですね」とは言われないと思うが、少し落ち着かない。


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ついに修理、洗濯乾燥機 [家電]

数日前から不調の洗濯乾燥機だが、いよいよ修理となってしまった。

既報のとおり洗濯乾燥機が不調だ。不調の内容としては、乾燥が終わっているのに運転が止まらない(残り時間が「見直し中」のまま数時間経過)というもの。

同じ症状の人がいないかと、土曜日に少し調べてみたら、こんな情報を発見。

ドラム式ヒートポンプ洗濯機NA-VR3500 乾燥時間が。。。
http://blogs.yahoo.co.jp/borderyu/36997246.html

何とこの人、自分で裏ぶたを開けて分解し、熱交換機のフィンを掃除してしまったようだ。さすがに恐くて真似できない。そもそも、ここを掃除すれば乾燥の効率は上がるだろうが、症状が改善するか?というとやや疑問だ。

さらに調べていると、同じ人が別の部位を掃除していた。

NA-VR3500 結構つまってます。。。
http://blogs.yahoo.co.jp/borderyu/36593724.html

これなら自分にも真似できる。手の入らない程度の穴から、針金などでホコリを掻き出すという、いわば耳かきのような作業だ。
洗濯物の乾燥度合いを測るセンサがどこについているか分からないが、ひょっとしたらこの部位を清掃すると、センサについているホコリもとれて機能が回復するかもしれない。

というわけで、土曜日にさっそくやってみた。
ただ、すぐに問題にぶち当たった。針金がないのだ。いかにDIYに消極的か、というのがバレそうだが、ともかく持っていない。昔なら、クリーニング屋でもらうハンガーをバラせばよかったのだが、最近はハンガーがプラスチック製なのでそういうわけにもいかない。
結局、よい代替品が見つからず、小屋裏収納の扉を開けるための細い棒で代用することにした。不要に長いので何度も壁にぶつかり、精神衛生上は非常によろしくないが、使えそうなものがこれしかないのでしょうがない。
ホコリはまずまずとれた。粘着テープを棒の先に巻き付けて「とりもち」のようにホコリを除去するというのも試したが、意外にくっつかないもので、耳かきのように掻き出すのが最良と分かった。中が見えると効率も上がるもので、片手で懐中電灯、もう片手で棒を持って作業すること1時間あまり、トータルではソフトボール大になった。
また、行き詰まったときには、洗濯物を入れずに乾燥機を1分ほど回してみた。こうすると風が循環し、棒でつつかれて細かくなったホコリが手の届くところまで出てくる。

このようにして、まずまず納得のいく掃除ができたのだが、その晩、乾燥をしてみるとやはり運転が止まらない。こりゃダメだ。
というわけで、洗濯機を購入した家電店に電話。延長保証の対象になりそうだということを確認してもらい(実は延長保証の書類を探すのに1時間弱かかった)、メーカの修理窓口に取り次いでもらった。
数時間して電話が来た。曰く「最短で明日の午後となりますが…」。早っ! 最近、病院の予約など1ヶ月単位で待たされることに慣れてしまったので、このスピード感は実に頼もしい。土曜日を希望すると、あっさり次の土曜日の午後を予約できた。今週1週間は我慢しよう。


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